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最終更新日 2024/4/20 0:40
(2024/4/19 19:00)
「白いぼうし」の女の子の正体
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4年生のある学級の実践例。
「白いぼうし」(あまんきみこ)の女の子の正体は、教科書本文を読む限り、ちょうの化身とも言い切れない。
が、このクラスでは、ちょうの化身で全員一致したので、AかBかの意見文ではなく、Aであることを立証する意見文のスタイルになった。
◆消えた女の子の正体はもんしろちょうである。
なぜなら、女の子がもんしろちょうがいっぱいあるところにつれてきてもらったからだ。
また、松井さんがつれてきてくれて女の子はやさしい人だなと思って「よかったね。」「よかったよ。」と言ってく ...
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(2024/4/18 19:00)
成功の復讐
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かつてうまくいった成功体験が、かえってその後の自分の足を引っ張る。
これをユニクロの柳井会長は「成功の復讐」と呼んだ。
昨年度末、朝の会・授業・給食・清掃など、1日の流れや授業の流れがシステム化された学級は、
「先生がいなくても」あるいは「先生が言わなくても」スムーズに流れる場面が多かったと思います。
2年目以降になれば、1年目の反省を活かし、年度当初から意図的にシステム化に向けて子供を鍛えていくことができると思います。
1年目より快適に学級経営・教科経営ができるはずです。
しかし ...
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(2024/4/18 18:00)
ジャムボード活用の授業
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(今年中になくなるJamboardですが)
ジャムボードは協働的な学び(主体的・対話的な学び)を実現する格好のツールです。
しかし、使い方を誤ると、黙々と個別学習をするツールになってしまいます。
ですから、ある研究授業では、、
◆「それぞれ付箋に理由を書き込んでいたけど、班で相談していない。自分の意見を書いただけ」
◆「班発表の前に相談したわけではなく、ただ代表の班で子が、意見を読み上げただけ」
◆「班ごとに意見を発表させ各班の発表に拍手は起きたが、言わせっぱなし。どの班の理由がよいかと か ...
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(2024/4/14 8:49)
金銭教育が大事
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水原容疑者は24億円以上の不正送金があったという。
ニュースによれば、218億円勝って、280億負けたのだという。
賭けの回数が19000回。
トータルで200億も買っているから、その成功体験があって止められないんだろう。
業者からすれば、時々勝たせていい思いをさせるのも作戦なのだろう。
「今度こそ」
「これで最後」
と泥沼にハマっていく違法賭博の恐ろしさ。
水原容疑者だけの問題ではない。
子供たちが夢中になるゲームの課金の場合は、金銭としての「勝ち」は一 ...
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(2024/4/14 8:05)
負担が大きいけれど大切なノート点検
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「平成29年8月4日 学校における働き方改革特別部会 資料1-2」には、
横浜市の例として、保護者向け文書の次のお願いが紹介されている。
===========
◆教職員の本来業務てある、授業や児童生徒の指導に専念てきる環境つくりに向けた取組へのこ理解・こ協力をいたたきますよう、よろしくお願いいたします。
===========
いくら働き改革が大事でも、教師の本丸の「本来の業務=授業や児童生徒の指導」を削ってしまっては意味がない。
で、あるベテラン先生。
この時期、授 ...
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(2024/4/11 22:26)
漢字練習の基礎知識
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新出漢字をどう指導するかのステップがないまま、発注したドリルに取り組ませているクラスを見かけた。
今後の参考にということで、用語解説を渡した。
(0)
漢字の読み
新出漢字の読み方を先生の後について言う。
例文も同しように読む。
他の熟語や部首やよく似た漢字なとについて補足したり、 知っている熟語を発表させたりする。
未学習の読み方か子供から出たら、認めれはいい。(漢字は学年配当ては、うまく区切れない)。
(1)
空書き(そらがき)
...
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(2024/4/11 22:21)
音読指導の基礎知識
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教室の様子をチラチラ見ていると、詩のページを読ませているクラスがある。
しかし、「一斉音読」だけをさせているケースが多い。
元気よく声を揃えることは素晴らしいが、一斉音読だけでは飽きる。
そこで、参考までに、あくまで参考までに、音読指導の用語解説を渡し、実演を踏まえ説明をした。
まだまだ言葉が確定できていなくてスミマセン。検討の余地が大アリです。
(0)
教科書の題の横に読んだ回数の印をつける。10個を超えたら合格スタンフとか・・
(1)
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(2024/4/11 18:00)
シンプルな繰り返しで、分かりやすくて、簡単だと思わせる国語の授業
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手元に「教育トークライン」2016.7月号、向山先生の巻頭論文のコピーがある。
「向山洋一の授業実践と授業理論」185 学習とは、シンプルな繰り返しである。
池谷裕二氏の『最新脳科学が教える 高校生の勉強法』を踏まえての主張だ。
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向山型算数は「繰り返し」のシステムである。
同じような流れ、同じような展開によって、授業が進む。シンプルである。分かりやすい。算数って簡単だということになる。
算数の授業で「説明」は、シンプルなほどいい。シン ...
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(2024/4/10 20:00)
「学び合い」というだけで拒絶するきはありません。
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手元にある「学び合い」に関する資料で、元中教審委員の嶋野道弘氏がインタビューに答えている。「学び合い」という言葉を聞いただけで拒絶する先生もいると思うが、「協働学習」と同義である。もう10年以上も前の資料だ。
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◆「協同(共同、協働)学習」のように、学び合いと似た意味で使われる言葉は多くありますが、「考えの違う者が集まり、考えを出し合いながら深める」という点は共通です。学び合いは「自己との対話を重ねつつ、他者と相互にかかわりながら、自 ...
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(2024/4/10 18:00)
国語の授業は何を教えるべきか?
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算数に比べ国語の授業内容は極めていい加減で、やってもやらなくても誰も困らないようなところがある。
それは、指定された教材の読み取りに終始するあまり、汎用的な国語の力の読み取りが疎かになっているからだ。
国語の授業内容を考えるにあたり、指針となるのは向山先生の主張だ。
「楽しい国語 授業の法則」より引用する。
◆私は「懇切丁寧」な文章の読みとりを指導したことがない。
たとえば、一段落ぐらいの文章の意味を調べ、解釈を加えていくという授業は、普通に見られることであろう。一段落が終了したら、次 ...
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(2024/4/7 21:49)
手紙の威力
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メジャー初勝利を挙げたドジャースの山本由伸投手。
同僚のロハス内野手から手紙とワインを贈られたそうだ。
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「由伸へ。ようこそファミリーに。私はあなたとチームメートになれて、後ろでプレーできることに、とても興奮している。私がついているよ」
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なんと嬉しいメッセージだろう。
期待がかかる中、1勝できた山本のは至高のメッセージだ。
記事には、次のような経緯も書かれている。
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ロハスはベネズ ...
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(2024/4/7 17:49)
アンカリング効果とは
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◆はじめに提示された情報を基準点(アンカー)とし、ほかの情報を評価・判断する心理学的な現象。
https://smbiz.asahi.com/article/15043967
これ、何となく自分も行ってきました。
(1)宿題を出す際、「2ページやってきて」と言っておいて、「今日は特別1ページでいいよ」と言えば、子供たちに喜ばれる。
(2)元々1時間お楽しみ会をしてもいいと思っていたとしても、「どうしようかな。ひょっとしたら1時間お楽しみ会できるかも」と匂わせれば、子供たちに喜ばれる。
(3)作文を書かせる際、元々200字 ...
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(2024/4/7 15:33)
『知の体力』ラスト(5)
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〜 語彙と感情表現 〜
なんでも「ヤバイ」で済ませてしまう若者の語彙に、永田氏は異議を唱える。 P147〜151
◆全てが「ヤバイ」という符牒で済んでしまう世界は、便利で効率がいいかもしれないが、その便利さに慣れていってしまう事は、実はきわめて薄い文化的土壌のうえに様々の種を蒔くことに等しいのであるかもしれない。
◆ある感動を表現するとき、たとえば「good!」一語で済ませてしまうのではなく、そこにニュアンスの異なったさまざまな表現があること自体が、文化なのである。「旨い ...
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(2024/4/7 15:23)
「知の体力」(4)
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〜「教師の熱中度」は子どもを感化する〜
かつて「人生の岐路に立ったら、困難な方を選べ」と言われたことがある。
シンプルなだけにしっかり胸に刻んできた。
『知の体力』の中で永田和宏氏は、「おもしろい方を選べ」と述べている。
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◆私は 学生たちに、2つを選択する必要が出てきたときは、とりあえずは(おもしろい方)から選べと言い続けている。おもしろい方から選べば、たいていはうまくいかなくて、別の選択を迫られること ...
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(2024/4/7 15:17)
『知の体力』
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改めて「知」の対価を考える
付箋だらけになった「知の体力」永田和宏著(新潮新書)の中で、知の対価に触れた箇所がある。
永田氏がバイブルと呼び何度も読み込んだ『時間と自己』木村敏著(中公新書)についての記載。
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この1冊を読むたびに思うのは、こんなに素晴らしい思想を、「知」を、わずか600円ほどの金を出すだけで分けていただいてしまっていいのだろうか、という思いである。この1冊を書くために、時代を代表する思想家がどれだけの時間をかけて、どれだけの書を読み、 ...
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(2024/4/7 15:07)
「知の体力」
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「ひょっとしたら自分でも」
かつて、20代教師を熱狂させた法則化運動は「ひょっとしたら自分でも」という期待をもたらした。
それは大きな勘違いだったのかもしれないが、それでも構わなかったのだと今は思う。
法則化論文が掲載され、「人の実践を真似する自分」から「真似されるような実践を創る自分」でありたいと強く思うようになったからだ。
永田和宏氏の言葉を借りると「消極的な自己規定」からの解放だ。
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◆ 私が日常的に若い諸 ...
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(2024/4/7 14:56)
『知の体力』永田和宏 (1)
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『知の体力』永田和宏著は、付箋だらけになってしまった。
京大名誉教授の永田氏が、若者(大学生)へのメッセージとして連載したものがベースになっている。2018年初版。もっと早く読んでおけばよかった。
冒頭で「大学は何も教えてくれない」「 自分で求めようとしなければ、大学では何も得られないと言う言葉が出てくる。
◆答えは確かに<ある>。それが初等中等教育における「問題」の大前提である。そして先生はその答えを知っている。その正しい答えに、どうしたら自分たちも到達できるだろうか。先 ...
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(2024/4/3 21:46)
「右手にロジック、左手にレトリックを」
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という瀧本哲史氏の主張に魅了された。
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言語にはギリシャのアリストテレスの時代から伝統的に、2つの機能があると言われています。
「ロジック」と「レトリック」です。
ロジックというのは日本語で言えば「論理」ですが、もう少し意訳すると、前提が真なら結論も真となるような推論の型のことで、ざっくり言うと、「誰もが納得できる理路を言葉にすること」ですね。(中略)
言葉の機能のもう一つの「レトリック」は、日本語では「修辞」と訳されています。簡単にい ...
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(2024/4/3 20:26)
「アンカリング効果」
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◆アンカリング効果とは、はじめに提示された情報を基準点(アンカー)とし、ほかの情報を評価・判断する心理学的な現象です。
◆たとえば、不動産業者が購入希望者に「この物件の相場価格は7,000万円ですが、即決いただければ5,000万円でお譲りできます」と最初に高い金額を提示した後、実際の価格を提示するといった使い方をします。
最初の7,000万円がアンカーとなることで、次に提示された5,000万円が安く感じられる現象です。
https://smbiz.asahi.com/article/15043967
ああ、これ、何となく自分も行ってきました ...
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(2024/4/3 20:25)
言い方は様々だけど、「自燈明」
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「認知的徒弟制度」では4つのステップが示されている。
➊ モデリング【見せる】
❷コーチング【させて、見て、気付かせる】
❸スキャフォールディング【自立の支援・足場かけ】
❹フェーディング【任せて、手を引いていく】
◆「モデリング」から「フェーディング」へ
◆「教える」から「任せる・手放す」へ
◆「守・破・離」
どれも同じ意味合いだ。
仏教(禅)では「自燈明(じとうみょう)」という言葉がある。
ブッダが死ぬ間際「 わしが死んだら、自分で考えて自 ...
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